子どもと楽しむ絵本の選び方から読み聞かせについて、おすすめ絵本のご紹介。

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誰のそばにもある絵本

誰のそばにもある絵本

ソーシャル・ストーリーを知って

皆さんは、ソーシャル・ストーリーというものをご存知ですか?これは、自閉症の子ども達が、初めてのことや不安なことを上手にできるようになるために、生活の中の行動や感情を丁寧に書き出してあげることで、混乱を解決しようとするものです。イラストを添えたり文章を工夫したりして、ひとりひとりの子どもに合った形で書いてあげることが、何よりも大切だとされています。

私が小学1年生の時、クラスに自閉症の男の子が編入してきました。いつもそばにはお母さんが付き添っていて、男の子が立ち上がったり教室を飛び出して行ったりするたびに、何かを見せてゆっくりと言い聞かせていたことを覚えています。私はその男の子と席が隣り合わせになり、お母さんとも仲良くなっておうちに遊びに行くようにもなりました。男の子と会話はできないんですけど、全く話が通じないわけではなく、男の子なりのルールがあることを知りました。私は男の子とコミュニケーションがとれるようになればなるほど嬉しくて、男の子もそのお母さんも大好きでした。

私は障害のことについての知識は全くありませんので、詳しいところはよくわからないのですが、その後このソーシャル・ストーリーを初めて知ったときは、障害の有無関係なく、相手を尊重している素晴らしいやり方だと感銘を受けました。

子ども達の自尊心を損なわないやり方で

私は『ソーシャル・ストーリー・ブック』という本を見つけ、早速購入してみました。これはソーシャル・ストーリーを考案したキャロル・グレイ氏のガイドラインをまとめた、初の日本語訳出版です。子ども達の自尊心を損なわないやり方について、キャロル氏の指導に忠実に従い、3年以上の歳月をかけて丁寧に作られた本です。この本を読むと、自分たちが常識とか暗黙の了解の中で行っている日常の行動について、その意味を改めて考えさせられます。その当たり前だとされていることが、そうではない人たちとどのように共有していったらいいのか、その方法を見つけるヒントがたくさん盛り込まれています。

この本を読んだ時、ソーシャル・ストーリーの考え方は、これから社会性を身につけていく乳幼児期の子ども達にも適しているんじゃないかと感じました。子どもの理解の仕方や感じ方を否定するのではなく、まずは受け入れてあげること子どもが自分の意思で適切な行動を選択できるように導いてあげること。しつけの中に、このソーシャル・ストーリー的な要素を取り入れてみることは、とても効果的だと思うのです。もちろん、この全てを応用する必要はないですし、またそう簡単なことでもないと理解しています。絵本本来の意義とは外れてしまいますが、時には絵本形式でルールについてお話してみるのもいいんじゃないかな、なんて考えてみたりして。ただし、『ソーシャル・ストーリー・ブック』にも書かれていますが、「一度、ソーシャル・ストーリーを誤った使い方で導入された子どもは、二度とそれを受け入れられなくなる」という危険性があるそうなので、応用するにしても、よくよく理解することは絶対に必要ですね。

クリエイツかもがわ
キャロル グレイ(著)Carol Gray(原著)服巻 智子(翻訳)大阪自閉症研究会(翻訳)
発売日:2005-05
おすすめ度:
おすすめ度5 ソーシャルストーリーを書きたい人に
おすすめ度5 関係者必携の一冊

世界でひとつだけの絵本

さて、絵本には、自分が主人公になれる絵本や、アルバムのように写真を貼り付けて物語風に仕上げる絵本、構成から絵まで全部オリジナルで作れる手作り絵本など、さまざまな形で楽しめるものがたくさんあります。世界でひとつだけの絵本を作って、我が子のために読んであげたり、遠く離れたおじいちゃんおばあちゃんにプレゼントするのもいいですよね!そうそう、図書館に行くと点字本コーナーがあって、そこに少しずつ絵本が増えているのも嬉しいなあって思ってます。

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